初代 坂東彦三郎(しょだい ばんどう ひこさぶろう)

2023/04/20

2014年 歌舞伎役者 東京都

解説

[1693~1751]江戸時代中期の歌舞伎役者。元禄6年生まれ。上方で活躍したが、のち江戸にいき2代市川団十郎、初代沢村宗十郎、初代大谷広次とともに四天王とよばれた。「大経師」の茂兵衛が出世役となり、実事、武道事を得意とした。寛延4年1月1日死去。59歳。前名は坂東菊松。俳名は薪水。屋号は万屋。

お墓

場所:大雲寺(東京都江戸川区瑞江4-11-5)
墓正面:鶴樹院常榮日芳 撮影:2014年

関連人物

コラム

初代と二代目坂東彦三郎のお墓は、現在、東京都江戸川区の大雲寺にあります。元々は江東区の浄心寺にありましたが、平成18年(2006年)に大雲寺へ改葬されました。東京名墓顕彰会の著書『掃苔 8(12)』(1939年)によると、浄心寺にあった頃から三名の合同墓だったとのことです。そのため、墓石はそのまま大雲寺へ移転されたことになります。

墓石には三名の戒名が刻まれています。中央には「鶴樹院常榮日芳」(初代坂東彦三郎)、左側には「妙果院薪水日成」(二代目坂東彦三郎)、そして右側には「養樹院妙榮日昌」(詳細不明)と記されています。

初代と二代目の戒名と没年は、それぞれ記録と一致するため間違いありません。しかし、右側に刻まれた「養樹院妙榮日昌」という人物については、『掃苔 8(12)』(1939年)においても「詳細不明」と記されている通り、現在のところ正体が分かっていません。この人物が誰なのか、どのような関係でこの墓に合葬されているのかは、今も謎のままです。

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