解説
[1835~1866]幕末の新選組隊士。お墓
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場所:本伝寺(大阪府大阪市北区兎我野町14−3) 墓正面:谷累代之墓 撮影:2025年 |
関連人物
兄 弟コラム
新選組隊士である谷万太郎。彼のお墓は、大阪府大阪市の本傳寺にあります。正面には「谷累代之墓」と刻まれ、右側面に「自證院本覚日遊居士」という戒名が記されています。兄である新選組七番組組長、谷三十郎の方が有名なため、この墓は谷三十郎の墓として紹介されることが多いようです。しかし、裏面に「大正十年十二月 岩田弁太郎 建立」とある通り、この墓石は谷万太郎の息子である岩田弁太郎が建立したものであり、実際には谷万太郎の家系の墓であることが分かります。
墓石には多くの人々の名前が刻まれています。右側面には、自受院妙體日常大姉(妻スエ)、天光院秋涼日實居士(妻の弟泰助)、正見院自性日観居士(妻の弟末治郎)と続きます。左側面の上段には妙智嬰女、妙園嬰女、善種童子、春月智正童女と万太郎の子供たちの名前が並んでいます。
興味深いのは左側面の下段で、君代、谷三十郎、中西みね、吉村たみ、谷昌武といった名前が刻まれています。これらはおそらく供養の意味で記されたものと考えられます。
なお、この墓石を建立した岩田弁太郎自身は、この墓ではなく阿倍野墓地に眠っているとのことです。
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